日本人の高速道路での運転マナーは新興国以下?

少々過激なタイトルかも知れませんが、このタイトルは真実です。
私は海外へ行くと移動手段として自分で運転するレンタカーを手配します。

理由としましては、単に運転が好きだからです。

アメリカ、ヨーロッパ各国、東南アジア(フィリピン、香港、ベトナムなど)、ブラジル等、運転した国の数は多くもありませんが、少なくもありません。

そんな中、日本人の運転マナーは平均して相当高い位置にあり、世界一と言っても過言ではありません。
特に、技術力については、下手な人でも、海外に比べると一定の水準に達していると感じております。

しかし・・・
高速道路上の運転マナーはどの国と比べても最悪です。

※少々語弊はあるかも知れません。ルールの認知度なのかも知れませんが、運転者が運転免許証を取得済みであることを前提にすると、ルールを認知しているを認識せざるを得ないので、マナーという言葉を使わせて頂きました。

どういうことかというと・・・
主に重大な2点を記載したいと思います。

① 割込みが多い
狭いスペースでも、車線変更して割込んでくる!
日本では「割込み等違反」になっており、1点 6千円(普通車)の違反です。
しかし、海外では重大な違反とされており、EU及び米国では危険行為として手錠をかけられて連行される場合があります。
高速道路での割込みが如何に危険か、日本では重要視されていないように見えますが、私もギリギリでトラックに割込みされて急ブレーキをかけても間に合わずにトラックにぶつけられ、私は東名高速道路の中央分離帯へと押されてサンドイッチの具材になってしまったことがあります。
トラックは逃走、私の車はハンドルが切れなくなったため追尾できず、ナンバー角度変えていたため読み取れず修理代240万円(保険)を飲むことになりました。
では、海外ではどうかというと、もちろんそういう人もいます。でも、割合と意識の問題です。それがだめなこととの認識のもと運転しているため、新興国でも高速道路上に限り日本ほどの割込みは少ないと思っております。
日本では、主にトラック運転手は、それを悪いこととは思っていない所が問題であると思ってます。
高速道路上の割込みは危険な迷惑極まりない行為であり、また割込みを防ぐために車線上では互いに車間距離を縮める事態となっており、「危険が危険を呼ぶ」状態となっています。
このような行為による事故も後を絶たないにも関わらず、適切な機関が適切な対策をしているように見えません。

② 通行帯違反が多すぎる
主にこの2点でしょうか。
・追い越し車線をずっと走る車
・追い越し車線に入ってくるトラック
日本では、「通行帯違反」1点、6千円(普通車)の違反です。

一昔前、私の記憶が正しければ、3車線のある高速道路では最左車線が「走行車線」、中央車線が「第一追い越し車線」、最右車線が「第二追い越し車線」と標識があったと思います。
本来は、国際条約上含めてそうであるべきものです(右側通行の国ではその逆)。

海外で運転される方はお分かりかと思いますが、このルールはほとんどの新興国でさえ守られており、先進国では日本と韓国以外では徹底されていません。増しては、3車線以上の高速道路にトラックが追い越し車線を走行するのは考えられません。
以前、イギリスの警察番組で、トラックが右車線に入った瞬間、逮捕されているシーンを見ました。
少々大げさに、手錠までかけてました。デモンストレーションの意味もあると思いますが、取り締まる側にその意識があり、国民に重大違反として訴えているのを観ると、本件に対して日本とその他の国民の意識の差は大きいと思われます。

日本でも制度上は整っており、最近では通行帯違反の取締も多くされていますが、実情では依然として変わりません。
2車線の高速道路で、上り坂でトラックが追い越し車線に入る行為は、通行妨害にもなるし、渋滞と最大の原因になっていることトラックに限らず、普段から車を運転している方々も認識しなければなりません。

先日、友達との些細な会話から、ある事が判明しました。
このようなケース(実話)は、2~3度ありました。
——————————————-
友達:私は、高速道路を走るときは、メーター上110キロでオートクルーズをONにして、車線変更は一切しないのが一番楽だと思う。
私:それって、どの車線を走っているの?
友達:ずっと右車線。左だとトラックいるから、ずっと同じ速度で走れない。
私:それって違反で迷惑だよ。
友達:え?違反?でも、事実上制限速度いっぱいで走っているのに?
私:はい、紛れのなく違反であり、迷惑行為だよ!
友達:違反は兎も角、迷惑行為はないだろう!
私:いや、すごく迷惑行為だ!
友達:お前は、速度制限を超えてかっ飛ばしているんだろう!だからそんなこと言うのだろう!
私:いや、そうではない。
  説明すると・・・
  先ずは、日本に限らず、先は入りが優先ではなく、後ろからくる車両が優先。なぜかというと、後ろからくる車に減速させてはならないためです。それを防ぐために、通行妨害違反という違反が存在するのです。
  では、なぜ後ろの車に速度をさげさせてはならないのか。
  例えば、A車が100km/hで走行しており、後ろから110km/hで走ってくるB車がいるとします。
  B車は速度調整のために、一旦90~95km/hまで速度が下がってしまいます。そうすると、B車の後続車
  C車は速度調整のために、一旦80~90km\hまで速度が下がってしまいます。そうすると、C車の後続車
  D車は・・・・ 説明不要ですね。大体10台程後ろでは渋滞状態になる可能性がある。
私:通行帯違反を取締っているYoutube動画を見て(みせる)
友達:まだ納得はしてないけど、まず違反であることは知らなかった!
私:何気なく悪気もないのでしょうが、あなたの10台後ろはほぼ渋滞状況になり、追突されて、加害者と被害者を作り上げる可能性があること、認識してほしい。
友達:・・・・
——————————————-
  これが自然渋滞の原理です。科学的に証明されている原理なのです。
  しかも、追い越し車線をずっと走行すると違反であることを知らない人が多くいること、最近知りました。
  ※警察の取締目安として、2kmの区間を連続して追い越し車線を走行した際に、「通行帯違反」として取締っているようです。
   正直、この目安は正しくないと思いますが、まだまだでもあるが、最近は取締をしてくれいているだけでありがたいことです。

  関東にお住まいの方はよく聞く「大和トンネルを先頭にxxkmの渋滞」
  これはですね、ゆるやかな上り坂で、速度が落ちていることに気づかないケースと、トラックが90km/hで追い越し車線を走行することで、後続車が段々と上記の例のように速度が下がり、渋滞になっているのです。

最近、関東から九州まで車で行くことがありました。
西へはよく車で行くので、今回改めて感じたことがあります。

・新東名高速道路の110km/hは、100km/h区間と変わらない。
 何故ならば、トラックが多すぎて、トラックが追い越し車線に平気で入ってくるため、80km/hまで速度を落とさなければならない。
 トラックの通行帯取り締まりを集中的に徹底して実施しないと、いつまで経ってもルール本格改正には至れない。
・大阪・京都は追い越し車線が通行車線?
 いつこの区間を通っても、同じです。皆して右車線しか走りません。乗用車もトラックも全員!不思議な光景です。
・西日本
 岡山過ぎたあたりから、道路標示も変わり、道路に走行車線・追い越し車線とはっきりと明示されている。
 皆さん本来のルールの通り走行車線を走行し、追い越し時のみ追い越し車線へ移動し、追い越しが終わったら、走行車線へ戻る。
 関東のような狭いスペースに割込んでくることもあまり見かけない。
 当たり前のことが当たり前に行わていることに感激せざるを得ない私でした。
  
アオリ運転を肯定する訳ではありません、絶対だめなことですが、いくつかの場合、アオリ運転の原因は煽られた張本人が発端だったりします。
通行帯違反の車、後ろから迫る車が優先のため、それを退かそうとして、煽るケースが多いのではないでしょうか。
即ち、速度に関係なく、走行車線を走行し、追い越ししなければならない時だけ一時的に追い越し車線を走行し、終わったら直ぐに戻る。
これを繰り返せば煽られることは少ないと思われます。

正直、ルールを徹底される責任は誰にあるのかと考えたとき、紛れもなく一般市民の情報収集です。
しかし、運転免許更新時講習を設けている限り、警察の天下りを食わす目的だけではなく、制度がある以上しっかりと周知作業を行って欲しい。
更新時にこのような話しは一切出てきません。
また、職業運転手には着任時に別講習を設けて講習完了後職業運転手になれるようにし、割込み、通行帯について徹底させ、職業運転手のこれらの違反は重大違反にする。そうでもしないと、高速道路上の安全な運転環境ができないし、いつまでたっても50年前にできた100km/h規制から逃れられないと思う今日この頃です。

以上

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。